VBACパート2
そして、もう一つ、海浜病院で、不安な点がありました。
それは手術室が分娩室と別の棟にあったこと。
万が一、子宮破裂を起こしてしまったら、15分以内の緊急帝王切開が必要になります。
15分を超えると母子共に命の危険が高まります。
別の棟に手術室があることは、その点でかなりの不安要素となりました。
私はとことん調べました。安全に、立ち会いもできて、VBACができる病院はないのか。
残念ながら千葉にはありませんでした。
ただ、東京の広尾にある日赤医療センターだけが、私の理想の病院だったのです。
日赤医療センターは、帝王切開でもTOLACでも、基本的には立ち会いができます。もちろん、何か問題がある時はダメなこともあるかとは思います。
ダブルセットアップ、もし何か起こっても、すぐに帝王切開に切り替えられる環境が整っていること。分娩室の隣が手術室です。
VBACを基本方針としていること。
(一度の帝王切開なら、問題がなければ基本的にTOLACを実施)
VBACをしたいと医師に伝えると、
何でそんなにしたいの?
やめておいた方がいい。
そう言われることがほとんどです。
医師として、当然ですよね。
でもこのどうしようもない気持ちを理解してもらえずに、そこで出産を迎えるよりも、当たり前のように受け入れてくれる病院程、心強いものはないように感じました。
日赤医療センターだったら、否定されないかもしれない。
私は何としてもここで出産したいと強く思ったのです。
※VBACに関する情報は2017年のものですので、現在とは異なる場合があります。